2021/12/30 14:00

1日がゆったりと長く感じる日もあれば、1週間があっという間に過ぎると思うこともあり、時間の流れとはまるで宇宙のようですね。
寒さと共に自律神経も乱れやすくなるこの季節、好きなことに没頭し、自分自身を労る時間を作ることをお勧めします。

Udaya Yoga Studioにて開催されるMohini 先生の講座「ノンフィクショYOGA全8回/第6回目のテーマは「パンチャコーシャ」。

小さな頃、誰もが憧れ触れることができたファンタジーの世界、大人になった今、時にマインドが拒むのはなぜなのでしょうか。

目に見える世界と、目に見えない世界、それらを繋ぐものは何か?スピリットの世界を覗いてみましょう。


アベレージが世界を動かすことの本意
前回の、現代におけるアサナとプラクティスでは練習の目的やプラナヤーマについて学びました。
多くの人はアサナのプラクティスを通してカラダが変化し、それがなぜ起こるのかを探究したくなります。
ロジック(仕組み)が理解できると、その恩恵をプラクティスに返すことができるので、実生活にも自然と落とし込めるようになっていきます。

スピリットの本質を知ると、実は目に見えないものほど科学的に証明されているものが多いことがよく分かります。
脳の指令により可動するホルモンや自律神経も、100%確実に存在していますが、目で見ることはできません。
(※目に見える or 見えないに関わらず、科学的な実証が無いから偽りというわけではありません)

私達のいる三次元の世界は、肉体を持ち、物質的な価値を重視し、マインドを平均化するアベレージの空間と例えることができます。
アベレージとは一般的という意味を持ち、全体の8割がこれに属すると言われ、残りの2割をカテゴライズするなら "マイノリティ" と表現できます。
マイノリティとは「マジョリティ(多数者)」に対する「少数者」を意味し、現在の民主主義社会においては、多くの物事が多数決で決められ、多数派の意見が尊重されていますが、本来はどの意見も同じ価値があり尊重されるべきです。

人は皆異なるバッググランドを持ち、ここにいます。
どこに重きを置き、何に価値を見出すかも人それぞれ、その全てを否定せずに感謝するプロセスを丸ごとポジティブに受け取ることこそが、本当の意味でのアベレージ=バランスかもしれません。

マイノリティでもマジョリティでも、信じることによって作られるのがエネルギー。
思考や感情は私達の想像以上に深く結びついていて、経験や情報により作り上げられたマインドを優先するか、本質とも言える感覚や感情を表現するかはあなた次第です。

神が宿る、魂を包む5つの鞘

自分の人生に、重ね合わせながら探求するのがヨガの教え、その中でもモヒニ先生が大切にしてるのは、解剖学と哲学です。
アーサナのプラクティスは、心身を整える為のプロセスであり、それ自体が本質ではありません。

モヒニ先生は、深い知識と豊富な経験を持つ講師ですが、人生の課題やヨガの本質について今もなお日々理解を深めています。
これは伝えるという役割を担う人にとって、とても大切なことであり、とても難しいことでもあります。

今回の講座では、「5つの教え」と表現されるパンチャ・コーシャについて学びました。
コーシャとは、元々「ふさわしい状態」や「適正」を意味するヘブライ語で、パンチャコーシャとは5つ(パンチャ)の鞘(コーシャ)、層からできていることを表しています。

一番外側の層は、目に見える肉体的な部分で荒削り、内側に行けば行くほど本質的でありエネルギー的に高い次元を表します。
ハタヨガの練習を継続的に行うことで、少しずつ内面へのアプローチが生まれます。

【パンチャ・コーシャ】
◇アンナマヤコーシャ:物質的な体は魂の住むお寺、清潔に保つ
◇プラーナマヤコーシャ:エネルギーを司る、生理機能の効率化、呼吸、消化、排泄
◇アジナコーシャ:五感や感覚を司る、感じることを行動に移す
◇イッキャーナマヤコーシャ:情報伝達と処理、五感によって仕入れた情報をどうやってコントロールするかを考える
◇アーナンダマヤコーシャー:微細で純粋な場所、宇宙エネルギー=ーカルマ(自分がどんなふうに生まれ育ち生きてるのか)

コーシャには様々な解釈がありますが、「感じることを素直に表現する」ことで、見える世界は変化します。
心身を清潔に保ち、デトックス力を高め、五感を養い、神経やホルモンバランスを保ち、カルマに向き合う
当たり前のことを当たり前に、シンプルであることは最も難しいのはヨガのアサナと一緒ですね。


当たり前のことに感謝するということ

屋根のある家に暮らし、食べるものに困らず、心身共に健康で生きること。
私自身、当たり前のことに慣れすぎているせいか、"生きることに感謝する" ということを、つい忘れてしまいます。

ヨガ・インストラクターやセラピストの方の中にも、自身が病態を持ったり、強いストレスから不調や痛みを感じることで、自分と向き合うことを始め、感謝することの大切さを感じた方も多いと思います。

ヒトには持って生まれた性質があり、元々不調が出やすいポイントもヒトそれぞれ異なります。
それは気の流れやカルマの影響、前世から引き継がれたものなど、私達の波動や遺伝子レベルの問題で、今世で乗り越えていく課題として現れます。

訪れる課題に謙虚に向き合い経験することで、魂は成長し、それが人格や骨格にも大きな影響を与えます。

ヒトは命を終えるとき、エゴ、タマシイ、エネルギーのみが残り、来世に新たな課題として引き継いでいきます。
課題を終え自らの経験値から初めてスキルを得た時、アージュナが目に見えないインスピレーションや高次元との結びつき、ハイヤーセルフや内側の幸せをいつも感じられるようになります。

そのために私たちはハタヨガの練習をしているのです。

溢れかえる情報や、複雑化したコミュニティの中で生きる私たち。

私たちが抱える悩みや不安は、突き詰めるとお金という物質、健康、そして一番は人間関係、つまりヒトとの関わり。

でも、自分が他人からどう思われているか、自分が他人をどう思うかを考えることは、実際にはなんの意味も持たないし、もしその時間があるならば、自分の人生を豊かにすることを考えるべきです。


それぞれが描く人生があり、否定せずに受け入れて感謝する、それだけで十分なのです。

毎日の呼吸が生きる為のエネルギーを生み出し、そのエナジーを細胞の隅々まで届け、感じきって、開ききって。

目に見える世界と、目に見えない世界を繋ぐものは自分自身が生み出すエネルギーに委ねられています。

第6回目の講座では、魂が宿るファンタージーの世界を見ていきました。
残すところあと2回、ポジティブなエナジーを生み出し、自分自身への感謝の気持ちを忘れずに。